DS251−MKUの箱は2セットしかないので、3セット目はヤマハNS−451の箱のを使いますがやや容積も異なるため、全く違うバスレフを試します
NS−451はウーハーが20cmですから取り付け穴をそのまま使い、ツイーター及びダクト部分を切り広げ、そこにバスレフ用のバッフルを取り付けますので、上下さかさまに設置することになります。
今回は様々なダクトを作り、取り付ける組み合わせも変えて試しました。
そしてオシレーターによる低音の出方が良かったのがAとBを組み合わせたDの不等傾斜型ダクト方式です。なにしろ30Hz位までレスポンスがあったのですから。
さっそくバッフルとダクトを固定して音出ししてみると、意外やあまり低音感がありません。というよりB級HiFi特有の素人受けする低音の盛り上がりに欠ける感じに収まっています。
これはいけません。B級HiFiにおける低音はウソでもあくまで分かりやすく心地よい味付けが身上で、このスピーカーによる本当の低音再生は無理なのです。
例えて言うなら100円ショップで買ったカニ缶の中身がいくら本物でも、カニ蒲鉾のほうがよっぽどカニらしいというのに似ています。
しかしすでにバッフルとダクトは接着済みでどうしようもありません。そこで第3の穴を開けてダクトDを増設することにして計測したのが下の図です。
ほんの少しマシになったかなと言う程度で、聴感上もそんなイメージです。ウエイトが倍音を抑えているので、メインユニットの高域のあばれについては、コイルがなくてもイヤな中高域はなく、3kHzからのピークによりシャッキリした音となりました。
古いジャズのレコードなどはこれくらいのほうが聴きやすい感じです。こうして3種類のシステムを聴き比べてみると、さすがオリジナルのツイーターがとてもイイ感じで鳴っていることに改めて気付かされます。
コーン型同士の相性の良さとでも言いましょうか、音の密度の濃さを感じます。そこでちょうど1組余ったオリジナルツイーターに改造を加え、様子を見ることにしました。
改造とはツイーターのフレーム部分の除去です。
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